2010年03月25日
電球飛散防止、最終形

この照明器具はどなたにでもお勧めできるものではありません。
同じものを作られる場合、リスクがあることをご理解いただき、自己責任でお願いいたします。
先の「電球飛散防止」と「前記事に対するお詫びと警告」と「電球型蛍光球に関して」を読んでいただいた方、引き続きで長い記事になってしまいましたが、もう少しお付き合いください。
ここで、何が目的だったか、もう一度整理します。
①ランドロックにはライトなど吊り下げるループがなく、私の場合インナー用を使用するため、広いランドロックの全体を1灯で照明する器具が欲しかったこと。そのため笠のないものを考えました。明るくするため100W型の電球型蛍光球を使いましたが、器具で密封してはいけない制約があります。
②インナー用を利用するため極力軽くしたかったこと。そのため、ガードのないものを考えました。
③テントの結露による水滴にも問題ないこと。
それらを満たすものとして、電球の笠をなくし、完全な防水のものを作ろうとしました。
最初、ゴムの電球ソケットに配線し、シリコーンで固め、電球型蛍光球もシリコンで固めました。
単純にこれで防水が完了したものと考え、次に最初の記事のようにガラスの飛散防止を考えました。
そこでトラブルがあり、この記事の内容になります。

最初の記事でアルコールが侵入する原因になっただろう隙間を透明シリコーンで塞ぎます。
この時、熱くなった状態の内圧にするため、点灯した状態で作業しました。
右が作業後です。

つぎに最初の記事と同じように接着剤をアルコールで溶かし、上からムラができないようにかけます。
ただし、今回は消灯した状態で作業しました。
乾いたあと、ソケットにセットしてシリコーンで固めれば完成のつもりでしたが、気が変わりました。
内部の圧力を逃がせないことでトラブルが起きるのではないか。
何回も使用する間に、ガラスとプラスチックの隙間を埋めたところに穴が開き、水が浸入したら?
そんなことを考え始めると安心して使えなくなってしまいました。
そこで、完全防水の考え方を改め、下記の作業を追加しました。

この写真はソケット部分の説明です。
電球ソケットはゴムで覆われたもので、配線後水が入らないように黒いシリコーンで固めています。
下の矢印の位置の回りをやすりで少し削って、下の写真の笠が嵌り込むように加工しました。

この笠の部品はアルコールのボトルの下部分と口部分を切り落とし、口の部分の穴を広げました。

上の笠をはめ込んだ状態です。
穴を小さめに作ってはめ込んだので水は洩れません。

笠は(たぶん)ポリプロピレンなので接着できませんが、ゴムと笠の間に一応接着剤を流しました。

次に電球型蛍光球の内圧が熱で変わった時に逃がすため、この部分に小さなあなを開けました。
内部に電気部品があるので手動の細いドリルで慎重に開けました。
この穴の部分は笠の中に隠れます。
これをソケットに取り付けて完成です。
笠があるため、上から落下する水滴には問題ありません。
使用時に何も注意しなくても問題ないものはできませんでしたが、作った私自身が使うには問題ないと思います。
一番恐ろしい、内圧上昇によるガラスの飛散は、穴を開けたことで防げると思います。
落として割れた時の飛散は前記事のように問題ありません。
水による感電のリスクも笠により最小限に抑えられたと思います。
笠を小さくしたことで、電球型蛍光球自身の温度上昇が防げ、テント内も影ができることなく照明できます。
長らくお付き合いいただきありがとうございました。
Posted by ADIA at 17:02│Comments(2)
│電球飛散防止
この記事へのコメント
一枚目、暖かそうな色がいいですね☆
自分で作られる方は、ココをこうしたらこうなって・・・と想像しながら
でも、予想外の展開になることもあるから楽しいことも、あわてることもありますよね。
ジェントス3個ですましてるわが家ですが
確かに明るいのも一つほしい気分になってます~
電源サイトめったに使わないから、マネできないんですけど^^;
自分で作られる方は、ココをこうしたらこうなって・・・と想像しながら
でも、予想外の展開になることもあるから楽しいことも、あわてることもありますよね。
ジェントス3個ですましてるわが家ですが
確かに明るいのも一つほしい気分になってます~
電源サイトめったに使わないから、マネできないんですけど^^;
Posted by marurin at 2010年03月26日 15:15
marurinさん
今回はちょっと予想外のトラブルで焦りました。
うちも電源サイトは多くありませんが、夏休みのキャンプは電源込みの値段で4拍ですからそれだけでも作る価値ありなんです。
夏休みのキャンプは燃料系のランタンは持って行かないです。
ホワイトガソリンに換算すると半泊分程度は節約できるかな。
テントが変わるとそれに合わせていろいろ考えます。
今回はちょっと予想外のトラブルで焦りました。
うちも電源サイトは多くありませんが、夏休みのキャンプは電源込みの値段で4拍ですからそれだけでも作る価値ありなんです。
夏休みのキャンプは燃料系のランタンは持って行かないです。
ホワイトガソリンに換算すると半泊分程度は節約できるかな。
テントが変わるとそれに合わせていろいろ考えます。
Posted by ADIA at 2010年03月26日 16:06