海と星が見たくて

息子のスキー靴、先シーズンは２シーズン履いて完全に履けなくなったスキー靴を、この写真のスキー靴に買い換えましたが、ビンディングの調節域を超えたので、板とビンディングとストックも買い換え、かなりの出費でした。

そして、今年はまったく着られないだろうウェアの買い替えです。

ここまでは予定通りですが、このところ身長も伸びて、去年の靴の購入時「靴は２シーズン履けるのだろうか？」の不安が的中しました。
身長はこの１年で１０ｃｍ程度伸びているので、当然と言えば当然なんですが。

去年買う時、少し余裕がある選択をしたので、右足は何とかなるようですが、左のつま先が少し当たって痛いようです。
息子は何とか履けると言っていますが、スキー靴の少し当たるは致命的です。
でも、先シーズン２日履いただけの靴の買い替えはちょっと辛すぎます。

そこで、だめ元、つま先を延ばすことに挑戦です。


インナーを外した状態です。

真中の金具はワイヤーや針金を強く張るための金具です。
たとえば、テレビのアンテナを支えるためのワイヤーの途中に取り付けます。
ネジは片側が逆ネジになっているので、真中を右に回す（左回転）ことで強く張ります。

今回は逆に回すことで、つま先を膨らませるのに使います。
くの字のボルトは長さを長くするため交換します。
エポキシパテは硬化後も少し弾力があるプラスチック用を使いました。



くの字のままでは邪魔なので、熱して曲げました。



靴のインナーを外し、内側の形に合わせて、エポキシパテで形を作りました。
板は先端の回転防止と、少し持ち上げて、つま先部分に当たるようにするためです。
形状の調節で、つま先の真ん中ではなく、親指付近に器具の先端が当たるように作りました。
上下は同じものですが、上は左足に使う時、下は右足に使う時です。



スキー靴のつま先をファンヒーターで暖めてから、器具を中にセットします。
この場合は、左に回す（つま先側から見て右回転）と長さが伸びて行きます。
温めたまま、少し回しては休憩、何回か繰り返した後、スキー靴を冷やしてからネジを緩めて器具を取りだします。



写真の左のつま先が少し丸くなっているのがお分かりでしょうか。
私は確認していないですが、息子は矢印の隙間も少し広がったと言っています。

さて、この程度で履き心地が変わるかどうかが問題です。
結果は大成功、履かせてみましたが、つま先が当たらなくなって、痛くないそうです。

スキーに行くのは２カ月ほど先なので、まだまだわかりませんが、何とか今シーズン履けるとありがたいです。