雪中のランドロックで思ったこと

ADIA

2010年01月14日 21:42

今回の雪中キャンプで感じたことです。


今回サイトには70cmほどの積雪があったため、踏み固めたあとランドロックを張りました。
そしてリビング側ではなくインナーの来るところにリビングを設置しました。
ティエラの時から使っている、縁を立ち上げた防水シートを出入口の奥に敷き、コタツと火鉢型のストーブを設置しました。
片側に1mほどの空きができるので、履き物などを置くのに便利でした。

コタツの3カ所に家族が座り、1カ所には火鉢型のストーブが置いてありますが、コタツ布団に直接触れる位置に置ける火鉢型はすごく便利です。

一番奥は私が座りましたが、回りに置いた荷物に全て手が届くので何をするにも楽にできます。


ランドロックのリビング側の天井にはライトなどを吊すループがありませんが、今回はスノーピークのカタログの写真(楽器の写真です。全体をリビングとしてインナー部分に「ほおずき」が吊るされています)をヒントに寝室側とリビング側を逆さに使いました。
寝室側にはインナーを吊す輪が何カ所かありますが、そこを使ってライトを吊しました。
極力重さを軽くするため、電球用ソケットにコードを繋ぎ、電球(蛍光型)をねじ込んだ後、シリコーンで密封して、防水仕様にしています。

これまでランタンを吊せないようリビングにループを付けないのが、スノーピークの安全に対する設計思想だったようですが、LEDの「ほおずき」が発売され、ランドロックの寝室側らしきところに「ほおずき」が吊された写真を見ると、今後変わっていくのでしょうね。


そして、本来のリビング側にはケシュアを設置しました。
こちらも片側に1mほどの空きができるので、出入口と倉庫的に使えます。


こんな感じで2泊を過ごしましたが、お昼の気温が高い間、この広さは最高に快適です。

ところが、夕方過ぎに冷えてくると温まりません。
暖房は豆炭コタツと火鉢型ストーブですが、換気はベンチレーターを2カ所解放、窓を1カ所の一部を開け、出入口も少し開けています。
1泊目は夜7時〜10時ころは外気温1℃前後、テント内は5℃前後でした。
2泊目は同じ時間帯で外気温マイナス2℃〜2.5℃、テント内は1℃程度でした。
この気温は私の使っている一酸化炭素警報器の使用可能温度より低くくて使えないため、換気を多めにしているためもありますが、やはりこの広さが温まらない一番の原因でしょう。
ただ、コタツで足元が温かいのでダウンジャケット(私は下着のシャツ、薄手のフリース、ダウンジャケットを着ていました)を脱いでいることもあるくらいで、それほど寒さを感じたわけではありません。

外気温と室内の気温差が3℃〜4℃なので結露も少なく、その点は快適でした。
例外は2泊目の朝です。
外の最低気温はマイナス4℃、6時に起きたときの外気温はマイナス3℃、テント内もほぼ同じで、外はもちろん、内部も凍ってキラキラしていました。
その状態でストーブを付け、室内の気温が上がりはじめると、ストーブのあるリビングは問題ありませんでしたが、ケシュアの上は結露でかなり水滴が落ちました。
それも30~40分で収まりましたが、少しでも軽減するには上に被せるシールドルーフはあった方が良さそうです。

ケシュアは4人用ですが、中にホットカーペットを入れたため温かくて快適でした。
ただし、今回のように雪が柔らかいと熱で沈み込みがあり、撤収時は10cm以上沈んでいました。

広いランドロックは無理して温めるより、温かい服装をすることが基本になりそうです。
今回のお座敷仕様は、足は温かいですが、靴を脱ぐのが面倒で、椅子と違って座ることそのものが疲れます。(歳のため?)
今後はテーブルとストーブを使うつもりです。
その為には椅子やテーブルが雪上で沈み込まない工夫が必要です。

また、ベンチレーターは上部の温かい空気は抜けやすいと思うので、どんな換気方法がいいのかも今後の課題です。
ティエラからランドロックに変わり、初めてのマイナス気温のキャンプでしたが、今後、より快適な方法を考えていきたいです。


今回火鉢型のストーブを使っていますが、夜は気温が低く私の使っている一酸化炭素警報機は作動気温外です。
そのため、いつも以上に換気には気を付けています。
基本的にはテント内で火器は使用禁止です。
この記事はストーブを使うことをお勧めしている訳ではありませんので、自己責任でお願いいたします。
(豆炭コタツは触媒が使用され、安全なようです)

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