焚き火缶 改造

ADIA

2018年12月06日 10:58


改造後の状態です。
市街地での試しなので、沢山の薪は入れられません。
でも、炎が見えて暖かいです。


2011年12月に作った焚き火缶 (「焚き火缶」 「焚き火缶 足取り付け」 「焚き火缶 火入れ」) ですが、畳めないことは最初から割り切っています。
キャンプの行きは薪などを入れることで無駄なく使っていますが、薪を燃やしたときは一長一短の特徴があります。



改造前は、この写真の状態に火床を2段に追加した状態ですが、薪を入れたとき側面があるので、爆ぜる薪も火の粉が飛んでこなくて近くにいても安心です。
反面、火が側面で遮られるので、座った状態で暖まるには薪を多くして火力を強くする必要があり、炎が見えにくいので焚き火の満足感が少ないです。
(足は一番縮めた状態です。)



そんな訳で、キャンプ場で薪を買う場合は、今回改造する焚き火缶を持って行きます。
荷物が薪を持って行く余裕がある時は、上の写真の丸い、古いバーベキューコンロを使っています。
自宅から持って行っている写真の薪はケヤキの薪で、トロトロと音もなく燃え、まったく爆ぜません。

どちらかの焚き火台を選ぶことで、それほど不自由はありませんが、キャンプに行くのを楽しみに改造してみました。

改造の目的は、(たぶん)薪が爆ぜた時も火が横に飛ばず、炎が見えるようにすることです。



火床より少し上の側面に四角い穴を開け、回りにネジの入る穴を各面14個ずつ開けました。
ネジを入れる穴はネジ径と同じ大きさで、ネジを締めても空回りするようにしてあります。
以前追加した上の段の火床はなくなります。

四角い穴は、ディスクグラインダーで開けました。
すでに焚き火で使用したステンレスは焼き鈍されているためか、加工が楽でした。
(足は一番伸ばした状態です。)



使用したステンレスネットです。
ステンレスネットは痛んだら張り替えることが前提です。
今回のステンレスネットは2回張り替えることが出来るサイズで2380円だったので、1回張り替えると1190円となります。



切ったステンレスネットとネジ(タッピング)です。



ステンレスネットを本体の内側にネジ止めしますが、最後に強く締め過ぎるとネットが広がって空回りします。
最後の締め具合は軽く締める程度が丁度いいです。
空回りしてしまったら、本体とネジの頭に瞬間接着剤垂らすといいと思いますが、使えば熱で剥がれます。
完全に取り付けるなら、ナットとボルトがいいですが、焼けたナットとボルトを外し、張り直すのはかなり面倒になります。

ステンレスネットを本体に取り付けた時、内側はネットの切り口、剥き出しのネジと、危険な状態なので扱いは要注意です。

これで完成なのですが、ここまで来てやはり内側のトゲトゲが気になります。
そして、後から気付いたのですが、タッピングネジが長くて火床が外れません。
火床が外れないと、薪を中に入れて運ぶ時、半分しか入りません。
先に「焼けたナットとボルトを外し、張り直すのはかなり面倒」と書きましたが、やはりナットとボルトに交換することにしました。



交換したネジは先に使ったネジより5mm短いので火床が外せるようになりました。



この改造で、薪が爆ぜても横方向には飛びにくく、炎が見えて暖かくなり、元々の特徴である下部に灰が溜められることで、火が消えていれば、掃除しないで持ち帰ることができます。
ただ、改めて見ると、火床の位置はそれほど深くないので、長い薪は上部に飛び出します。
特に爆ぜるような薪なら、火床を外し、一番底で燃やすこともできます。


追記(2018.12.12)
火床を下げられるよう、空気穴のすぐ下に4個の穴を追加し、内側に高ナットを取り付けました。
上段(今回の写真の状態)で火床を使うと20cm程度(自分で切ったケヤキの薪はこの長さです)、下の火床を使うと30cm程度、火床を使わず底で燃やすと40cm程度の薪まで上に飛び出さず燃やせます。


追記(2019.1.11)
年末年始に使いましたが、側面がネットのなったので暖かで、家族にも評判が良かったです。
爆ぜた時の火の粉に関しては、今回は持参した薪で爆ぜないため検証できていません。


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