最強?の着火剤(作り方)

ADIA

2020年01月30日 16:35

今回の着火剤は、以前の記事で「焚き火の着火」で使った幹巻きテープ(ジュート麻)と「着火剤製作のすすめ」で使ったロウソクで作った着火剤です。



左が、蝋をすべて染みこませたもので、ライターで着火するならこのタイプが作りやすいです。

右は片側2cm~3cmを蝋が染みこまないように作っています。
こちらは蝋が染みこんでいない部分をナイフなどでほぐし、プラズマライターの火花での着火に使います。

ファイヤースターターの火花を使った着火でも使えますが、それほど着火しやすくはないので、やはり急ぐときはライターがいいです。

普通のライターは気温が低いと着火できなくなることが多いので、私の場合は普通のライターと充電式のプラズマライター(これも電池の性能が落ちるほど冷えると着火できません)と最後の手段にファイヤースターターの3種類を持って行きます。

気温が低い時や濡れた時の対策として、防水マッチがいいかもしれませんが、車内に置くのに安心なのは充電式とファイヤースターターでしょうか。



幅10cmの幹巻きテープ(ジュート麻)



幹巻きテープを3cmほどの太さまで巻いた上から麻紐を巻きます。
幹巻きテープ1巻きでこれだけ作れました。



缶(これはペンキ売り場にある小さなペール缶です)を火にかけ、ロウソクを溶かします。
溶け始めは煙が出やすく、引火する恐れがあるので、ゆっくり暖めます。
私は電熱器を使いました。



麻の棒をピンセットで挟んで溶けた蝋に沈めます。
染みこんだら引き上げ、蝋が垂れなくなったら、段ボールなどの上に置いて冷やします。



溶けた蝋の温度が高いと、泡が出て、上まで染みこんでしまうので、泡が出ない程度の温度で作業します。



ライターの炎で着火するときは麻の棒すべてに染みこんでも問題ないので、丸ごと沈めて染みこませる方が簡単です。


使い方は、火を着けたら薪を何本か空間ができるように置きます。
10分ほど燃えるので、良く乾いた状態のいい薪なら1本、あまり乾いていない薪なら2~3本使えば簡単に着火できると思います。



落ち葉や松ぼっくり、小枝を集め、薪を細く割り、火打ち石やファイヤースターターで火口(ほくち)に着火、じっくり火を育てる焚き火はもちろん楽しいです。

でも、家族やグループのために早く焚き火に着火したい状況ではゆっくり楽しむ時間はないですね。
購入した薪を割ることなく簡単に着火できれば、それはそれでありがたいですよね。


タイトルに「最強」と書いたのは、、、
高温になる車内に放置しても柔らかくなる程度で安全です。
汚れないよう、ビニール袋にでも入れておけば、安心して持ち運べます。
保存中、灯油使用の着火剤のような臭いはないです。
臭いはロウソクと同じです。
燃焼中煤が出ますが、アウトドアでは問題ない程度です。
焚き火の中で、見た目の違和感が少ないです。

そして、燃焼時間が長いことです。

詳しい燃え具合は次の記事で紹介させて頂きます。

最強?の着火剤(濡れた薪への着火)

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